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相手から電話で誘いを受けると急いで家を飛び出した。
彼、乾 翔矢は俺の萌え対象、オカズだ。
歩いて1分の相手の家に着くと呼び鈴を鳴らす。
翔矢が出てきた。
「よ」
目と目が合うとお互い微笑み合う。
「よっ、入れよ」
相手はドアを開けて招き入れる。
自分の家と言っても過言では無いほどよく来る場所だ、遠慮無くお邪魔しますだけ言うと中に入る。
翔矢はいつも無防備だ。
脇毛が生えたての頃も恥ずかしがること無く、体育の時間も隠さず着替える。プールの時間はタオルを纏わずに着替えている。修学旅行の風呂でも隠す事なく、悪戯で触られまくっていた。(ちなみに大きい。)
今だってそうだ、中に何も着ていないのに半袖のシャツを肌蹴させ、肩まで捲り上げているせいで脇は丸見え。しかし気にしている様子は無い。
その男らしいと言うか、女々しさが全くないようなところに俺はずっと前から萌えている。
ソファに座ると彼が横に座る。
反応見たさから指摘する。
「ボーボーだな。」
脇下を見ながら言う。さりげなく鼻で臭いを嗅ぐ。
「おう、当たり前だ。」
そう言って翔矢は脇を更に広げて見せ付けて来た。
「ここもボーボーなんだろうな。」
悪戯でわざとらしく下腹部を触る。
「ああ、ジャングルだ。」
自慢そうに自分のそこをポンポンと叩く。
翔矢は変態、だ。そんな所も俺は好き。
「なあ。」
「ん?」
応答して横を見ると相手にまじまじと見つめられる。
じーっと見つめ合ったまま暫くすると口を開いた。
「…好きだ。お前の事。」
ほんの少し頬を赤らめた翔矢の口から愛の告白。
萌え対象からの愛の告白。
俺はもう気絶しそうになる。
「俺も大好きだ。」
何とか理性を保ちながら相手に手を伸ばす。
彼は両手で優しく抱き締めてくれた。
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