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??『貴様は誰だ?』
直木(なんだこの声)
勾玉を拾った瞬間、低く、威圧感のある声が直木の耳に入った。
??『もう一度聞く、貴様は誰だ?』
直木『おれは桜井直木。人間だ。お前は?』
??『我の名はゴジラ。』
直木『ゴジラ!?何故言葉が通じる!?』
ゴジラ『我にもわからぬ。』
直木『ゴジラ、一つだけ聞きたい事がある。』
ゴジラ『なんだ?』
直木『何故、この街へ来た?』
ゴジラ『我にもわからぬ。何かの力に引き寄せられた。しかし、少年、いや、直木、お前には教えておいてやろう。この国のすぐ近くで大いなる厄が誕生している。』
直木『厄?』
ゴジラ『ああ。そしてどうやらその勾玉で直木と我は話せているようだ。厄がやって来たとき、我を呼ぶと良い。それでは直木、さらばじゃ』
それだけ言い残し、ゴジラは海に消えた。
残されたのは、海を見つめる直木と、混乱してオロオロしている彩香だけだった。
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