第1章

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??『貴様は誰だ?』 直木(なんだこの声) 勾玉を拾った瞬間、低く、威圧感のある声が直木の耳に入った。 ??『もう一度聞く、貴様は誰だ?』 直木『おれは桜井直木。人間だ。お前は?』 ??『我の名はゴジラ。』 直木『ゴジラ!?何故言葉が通じる!?』 ゴジラ『我にもわからぬ。』 直木『ゴジラ、一つだけ聞きたい事がある。』 ゴジラ『なんだ?』 直木『何故、この街へ来た?』 ゴジラ『我にもわからぬ。何かの力に引き寄せられた。しかし、少年、いや、直木、お前には教えておいてやろう。この国のすぐ近くで大いなる厄が誕生している。』 直木『厄?』 ゴジラ『ああ。そしてどうやらその勾玉で直木と我は話せているようだ。厄がやって来たとき、我を呼ぶと良い。それでは直木、さらばじゃ』 それだけ言い残し、ゴジラは海に消えた。 残されたのは、海を見つめる直木と、混乱してオロオロしている彩香だけだった。
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