第1章

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先生『え~、皆よく聞いてくれ。太平洋にゴジラが出現した。この街へ向かっているらしい。自衛隊の指示に従ってこれから避難する。準備してくれ』 ザワザワ・・・ 直木『ゴジラ・・・』 彩香『直木・・・』 彩香は今にも泣きそうだ。 直木『大丈夫だ、しっかりしろ』 彩香『うん!』 その時、自衛官が一人、教室に入ってきた。 自衛官『それでは皆さん、避難するのでトラックに乗って下さい。』 しかし、 自衛官『ちょっとキミ!何処行くんだ!戻りなさい!』 彩香『直木!?』 そう、直木はトラックに乗らず、何処かへ走っていった。 先生『連れ戻さなくちゃ!』 先生がトラックから降りたその時だった。沖から全ての人間を恐怖のドン底につき落とすような心の奥底へ響く咆哮が聞こえたのは。 あまりの恐怖心に、誰もその場から動けなかった。
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