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何十発食らっただろうか。意識があるのが不思議でたまらない。
体にはもう力が入らないし、感覚がない。
俺は仇を討つことができなかった。それだけじゃなく、何もすることがなくやられてしまった。
傷をつけるどころか近づくこともできなかった。
自分が情けなくてしょうがない。
こんな俺がリーダーになったから。こんな依頼を受けてしまったから。そんな後悔が頭を巡る。
瞼が重くて勝手に閉じていく。
薄れていく視界の中見たのは、笑いながら近づく男が俺の首を掴んだところだった。
バキャッ
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