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帰宅して、
家族に愚痴を聞いて貰おうとしましたが、母親は、僕の夕食を作ってくれません、どうして作ってくれないのか、問い質しても何も答えてくれません。
僕は家族にすら縁を切られたのでしょうか?
それとも、
僕がおかしくなってしまったのか?
世の中の全てが既におかしいのか?
或いは、
悪い夢でも見ているのかと思い、夢だと良いなと、腕や頬をつねったりたたいたりしました。
痛みを全く感じません。
何だ、矢っ張り夢か、何時かは醒めてくれるよな……。
醒めるのを待ってみますが、一向に醒める気配がありません。
何時になったらこのリアルな夢は醒めるのだろうと、僕は部屋からずっと窓の外を眺めて過ごしました。
夕日が傾き、真っ黒の夜空に星が出て、月が登る、
リアルな夢のリアルな時間が流れ、
滔々、翌日が訪れました。
リアルな夢だと思っていた事が、紛れもない現実だった事に僕はがっかりしながらも、
再び学校に向かいます。
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