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きゅう、っと気合をいる。
「永田さん、この間は本当にありがとうございました」
改めてお礼を言うと、永田さんは困ったように笑った。
「もうそれはいい。俺も久しぶりに人と飯が食べられたのは楽しかったしな」
ブラックのコーヒーをストイックに飲みながら笑う永田さん。
眼前で座っていて、俺より目線は低いはずなのに、ひどく見上げている気分になる。
「ここのバイトはいつやってるんだ?」
「え、と…基本的には土日以外の昼から夜までですね。大学の講義がある時は時間数が減りますけど」
そうか、と目線を外しながらコーヒーをすする。
ただコーヒー飲んでるだけなのに絵になるよな…。
ぽけぇー、っと見惚れていたら店長に働けと怒られた…。
「すみません、永田さん…。ゆっくりしていってください!」
見惚れてる場合じゃないぃー!!
何してんだ俺!
絶対変なやつだと思われた!!
うわぁー!恥ずかしぃぃー!!!
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