第1章

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ほぼ流されるままに近くのファミレスにやって来た。 こんな時間だからほぼ貸切だ。 「好きな物を食べるといい。ここは俺が出す」 「お、俺がっ」 「俺の方が年上なんだ。カッコつけさせてくれよ」 メニューを開きながらふっと笑う永田さん。 何がどう突然変異したらこんなカッコ良くなるんだろうか…。 ただのファミレスなのに1人だけ高級レストランにいるみたいだ。 「じゃぁ…ハン、バーグお願いします」 一応メニュー表の中で1番安いやつだ。 注文した品を食べつつ、色々な話をした。 永田さんの会社の事、俺の大学の話。 超一流のアパレル会社の正社員。 モデル顔負けのスタイルと顔。 ストイックな雰囲気。 あり得ないくらい完璧な永田さんは、俺がトイレに行っている間に会計を済ませていた。
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