第2話 「守護者」

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見滝原 マミの家 夜 きゅうべえ「まったく、あの四人も候補と言うだけで四人でかかってくるとはね」 マミの家には想汰ときゅうべえがいた 想汰「………………」 きゅうべえ「君は本当に自分が何者なのかわからないのかい?」 想汰「知っていたら、どうなんだ?」 想汰はそう言うと紅茶を片手に、きゅうべえの前のソファーに座った きゅうべえ「君は実に興味深い存在だからね、まぁ、僕は君が何者でも、関係ないね」 想汰「アンタでも関係のない事を聞くんだな」 きゅうべえは少し黙ると きゅうべえ「マミが心配じゃないのかい?」 想汰「心配じゃない………と言ったら嘘になるな」 想汰がそう言うと マミ「あら、心配してくれてたの?」 きゅうべえと想汰達の後ろからマミが話しかけてきた 想汰「マミ、帰っ……………!」 きゅうべえ「マミ!その傷は!」 マミ「ちょっと、無理しただけよ、大した事…………クッ!」 想汰達がマミの姿に気付くとそこには傷だらけのマミの姿がそこにあった 想汰「無理しただけって、その傷で無理もなにもないだろ!」 そう言いながら、想汰ときゅうべえはマミに駆け寄った きゅうべえ「マミ、君がそこまで手負いになるなんて、まどか達は………」 マミ「大丈夫よ、今回は使い魔だったから…………問題はその後…………」 マミがそこまで言うと 想汰「…………守護者」 想汰がそう呟いた きゅうべえ「彼等がなにか仕掛けてきたのかい?」 マミ「ええ、私達が使い魔を片付けた後、あの紅き夜の守護者が……………」 想汰は気がつくと、マミの手を握っていた 想汰「…………」 マミ「暁さん…………」 想汰は黙ったまま立ち上がった きゅうべえ「暁想汰、まさかとは思うけど、あの紅凰牙と戦うつもりかい?」 想汰「きゅうべえ、オレはな、守護者だとかそんな事は知らない、だけどな、女の子に手を出すヤツは最低だと思う…………」 マミ「駄目よ!暁さん!貴方はただの人間なのよ!あの守護者は加減をしらな………」 マミがそこまで言うと想汰はマミの口を塞ぐように人差し指をマミの口にやった 想汰「大丈夫、さやかとまどかの様子を見に行くだけだ」 きゅうべえ「暁想汰、たとえそれだけでも用心したほうがいいよ、今、君はあの紅凰牙、紅き夜の守護者に狙われてる」
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