第1章

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「青木クンに……断れないよ」 「なあ、沙都。あのさ、お前、青木に対して、どれだけ容量しめてんの?」 「えっ?」 「青木に対する容量だよ。だたの情だけで10%未満じゃない? 昨日、今日付き合いだしたばっかでさ、青木の心の中も沙都への容量なんて、多くて30%だろ。50%は野球だろうしさ。そんなもんじゃないのか?」 達樹の言い出した言葉の意味が分からなかった。 「さっきのあの、マネージャーの態度見ているとあいつ、青木に対してかなりの容量のしめているぜ」 「どう言うこと?」 「お前は青木の心配ばかりしているけど、青木をお前以上に心配しているヤツがいるってこと」 そう言って達樹が、さっきのマネージャーが走り去った方向に目を向けた。
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