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「あのマネージャーってもしかして青木クンのこと……」
「サッカー部と野球部って毎日の練習時間は、ほぼ一緒なんだよ。だから、傍から見ているとよく分かるんだ。あのマネージャーがどんな目で青木のことを見ているかって。これはさ、涼に対しても言えるんだぞ。チアリーダー部が部室から出てきて、体育館に向かう時なんか、ボール見て無いもんな。あいつ」
達樹が思いだしたように豪快に笑い出した。
「達樹……」
「お前が無理して支えなくても、青木にはちゃんと支えてくれる子がいるってこと。それを青木が受け入れるかどうかは分からないけど、他の男を思っている女に支えてもらっても、俺なら嬉しくないな」
達樹が、クシャリと笑い掛けて来た。
「涼さ、今まで生きて来た中で、今が一番てんぱってるぞ。そんな、涼の思いを踏みにじったら、お前だって、一生後悔するぞ」
達樹の言葉にコクリと頷いた。
達樹の言うとおりだ。
わたしも涼と同じ思いだ。
今までの生活とは何もかもが違う。
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