第1章

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ただ、元気で野球をする青木クンを。 そんな青木クンを、あのマネージャーから奪ってしまった。 ただ、カッコイイからとかそんないい加減な思いだけで。 その上、わたしを庇って怪我をしたのだから、女としてもマネージャーとしてもわたしを許せないだろう。 カラオケで、涼の腕に抱き付き、隣に座った真菜に嫉妬していた。 自分がマネージャーに対して酷いことをしていたなど知らずに、ただ、真菜に嫉妬していた。 マネージャーに対しても、青木クンに対しても申し訳ない気持ちでいっぱいになった。
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