第1章

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青木クンが入院している総合病院は、学校近くのバス停からバスで5分ほどの距離なので、このまま歩くことにした。 学校へと向かう大勢の生徒たちに逆行しながら、下を向いたまま歩いた。 顔を伏せていれば、よほどの友達じゃないと声を掛けて来ないはず。 学校の敷地内を張り巡らせているフェンス伝いを歩き、朝の通勤ラッシュでもあるこの時間、車が終始行き交う国道に出た。 そして、歩道を一直線に一キロほど歩いて、総合病院に着いた。 総合病院の玄関ロビーから入ると、外来患者と見られる患者たちが、たくさんソファに座っていた。 その傍を通ると、何人かの人がわたしに注目している。
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