第1章

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「さあ。一カ月から六カ月ってかなり大雑把な診断だったけど」 「六カ月? 何それ……。せっかく控えのピッチャーに選ばれたのに、それをフイにしてさ。光輝、あんた、彼女が出来たからって浮かれ過ぎてたんじゃないの? 野球部全員に迷惑かけて、自分の体調管理が出来ないなら、彼女なんか、作るんじゃないわよ!」 涙ぐんだマネージャーの声が大きく響いた。 六カ月…… 試合に出られないってこと? 血の気が引いた。
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