第1章

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カバンを肩に掛け直して、ゆっくりした歩調で歩きだした。 校門を抜け校舎内に入り、玄関で上履きに履き替え、自分の教室へと向かう。 一年生の教室は北側校舎の一階にあった。さすがにこの時間は誰も登校していなくて、教室へと続く廊下はシーンと静まり返っていた。 北側校舎はグラウンドに面しており、窓からは朝連に集合したサッカー部員や野球部員の姿が見えた。 野球部員の姿が目に入ると同時に青木クンのことを思い出した。 さっきまでの涼との楽しい時間が一変して、心が灰色に変わり、暗いものになった。
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