第1章

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その場に立ち止まり、グラウンドから目を背けた。 背けた先は、1-5と書かれたドア前。 青木クンのクラスだった。 ボンヤリとした顔で、1-5と書かれたプレートを見ていると急にドアが開かれた。 ドアが開いた音に驚いて肩を窄めた。 1-5の教室の中からは涙ぐんだ女子生徒が飛び出て来た。 廊下に立っていたわたしとはち合わす格好になった。 女子生徒は運動部員のようでジャージ姿だった。 サッカー部か野球部しか朝連は行っていない。 どちらかのマネージャーのように思えた。
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