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その衝撃で、勢いよく窓ガラスに背中を打ちつけられた。
「光輝が今までどんな思いで頑張って来たと思ってるの? 光輝のお母さんは、あんたを庇って怪我をしたことは誰にも言わないでって口止めして来たけど、あんたと付き合い始めて次の日にこんなことになるってどう言うことよ! 厄病神、厄病神 、厄病神!」
窓ガラスに凭れかかっていたわたしの腕を掴んで、今度は廊下の床へと突き飛ばして来た。
抵抗すらしなかったわたしは、床に這いつくばるような格好で倒れ込んだ。
「光輝は……どうしてあんたなんか好きになったんだろ」
吐き捨てるようにそう言って、わたしに背を向けて猛スピードで走り去って行った。
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