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気のせいかと思った。改めて時計を見ると時刻は変わらず深夜の3時である。眠れないとはいえ、寝不足であることには変わらない。だから幻聴だと思ったけれどそうではないようだ。
少し間を空けて再びインターホンが鳴ると、いよいよ私は気のせいではないと気が付いた。しかしこんな時刻に誰が訪ねてくるというのだろうか。
幾度となく鳴り続けるインターホンにしびれを切らしたのは初めの音から5分後ぐらいのことであった。無視しようと思っていたのだが、こうもしつこいと逆に気になるものである。
恐怖心を抱きつつ、階段を降り玄関へと辿り着くと、私はドアスコープを使い外の様子を伺った。そこに映っていたのはサングラスを掛けたスキンヘッドの男であった。
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