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「君、カウァイーね?」
「は?何ですか?あなた?」
祥子は、突然声をかけてきた、不潔な格好の中年男を振り返った。
頭はボサボサ。
歯はヤニだらけ。
作業服のような格好して、ニタニタ笑っていた。
「ラブホ行こうよ、ラブホ!おじちゃんお金出してあげるから!」
「こっち来ないで下さい!近寄らないで!」
男の表情が変わった。
「何だと?このアマ!」
男は祥子の頭をわしづかみにすると、路地裏に引っ張りこんだ。
「痛い!助けて!」
辺りには、時間帯が悪いのか、誰も居ない。
祥子は男に路地裏に押し倒された。
「これ、姉ちゃんの携帯け?これが免許か。なるほど田中祥子ちゃん。住所はここか。電話番号にアドレス・・・おっけい!祥子の個人情報は俺が全部頂いた。俺は猪村 太郎だ。これから末長くお付き合いしようぜ?」
猪村は祥子に無理矢理キスをすると、祥子を残して、走って逃げた。
祥子は口の不快感を拭うと、大変だと涙が出た。
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