金色と銀色~後編~

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それは中々に魅力的だった。 「……解りました 勝負の方法は?」 負けなければいいのだ。 要は。 そう考えて答えればイーグルの口端がつり上がった。 「そうこなくっちゃ 勝負方法はショーギでどう?知ってるよね?」 うっそりと口許を笑ませてイーグルは何処からか将棋盤を取り出す。 「将棋?知っていますが……何故将棋なのですか?それは東の皇国の遊戯ですよ イーグル殿心得は?」 「最近嵌まってるんだ チェスに似ているからさ さぁ やろうか」 にっこりと無邪気な笑みを浮かべてイーグルは手際よく用意をして、お互いに盤を挟んで座る。 「ちなみに銀瑤は強いのかな?」 「……さぁ?俺の相手はもっぱら父なので一般的にと問われればお答え致しかねますね」 視線が刹那、交わった。 「では」 「お願いします」 イーグルの声を合図に、同時に礼をし頭を下げて挨拶をする。 ぱちっとしばらく駒を動かす音だけが部屋に響く。 「………」 「………まさか」 数十分は指しただろうか。 銀瑤が信じられないように呟く。 「王手<チェックメイト>だ銀瑤 俺の勝ちだね」 薄い形よい唇を不敵に笑ませてイーグル フロウは勝利を告げた。
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