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「なるほど、そういうワケか。ならばお見せしよう、どんな敵でも押しのけて仕事を遂行するオレの力を」
駿はニヤリと笑って怪人軍団に挑んだ。
剣、ハンマー、火炎、毒液といった怪人たちの攻撃を涼しい顔でかわす駿。名前に恥じない俊敏な動きだ。
世界中・・いや宇宙や異次元の拳法までもマスターしている駿の鋭くて威力抜群の拳や蹴りが怪人たちを圧倒する。
生身のまま4~5体の怪人を倒した駿は残りの怪人を睨む。
生身ではちょっと骨がありそうな怪人ばかりだ。
「ちょっと本気を出してみますか、変身」
駿は腹部にベルトを装着するとバックルにカードサイズの大きな切手をセットした。切手には黒猫が描かれている。
〓キャリー キャリー ニャーゴニャゴ クロネコ~〓
不思議な音と音声が流れて怪人たちと戦う駿の全身が黒く変貌していく。
素早い動きで攻撃をかわして腕から出した鋭い爪で怪人たちを傷つける。
これが運び屋ライダーポストの基本形態クロネキャリーである。
一気に勝負を決めようと必殺技を出せる切手を手にするポスト。
「OKだ、ポスト。実力は分かった。こちらも戦力の怪人を減らすのは得策でない。取引成立だ」
ジンが大金を手にして取引成立を告げたのを合図に駿はバックルから切手を外して変身を解除した。
ジンの車でスレイブレーザーの保管場所へ向かう。
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