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美由が兄貴に頭を撫でてもらい、笑っていた姿が頭を過る。
俺は美由の頭を撫でようと、泣いている美由に手を伸ばした。
「・・・美由」
後ろから声が聞こえた。
「お兄ちゃん・・・」
制服を着た美由の兄貴が立っていた。
俺は手を引っ込め頭を軽く下げた。
「家の鍵渡し忘れてたから来たけど・・・美由・・・また、母さんと父さんのことで泣いてるの?」
兄貴が美由に近付く。
美由は泣きながら頷いた。
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