1日目

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美由が兄貴に頭を撫でてもらい、笑っていた姿が頭を過る。 俺は美由の頭を撫でようと、泣いている美由に手を伸ばした。 「・・・美由」 後ろから声が聞こえた。 「お兄ちゃん・・・」 制服を着た美由の兄貴が立っていた。 俺は手を引っ込め頭を軽く下げた。 「家の鍵渡し忘れてたから来たけど・・・美由・・・また、母さんと父さんのことで泣いてるの?」 兄貴が美由に近付く。 美由は泣きながら頷いた。
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