1日目

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兄貴は俺達と向かい合ってソファに座った。 「美由のことだったね?」 俺達を微笑みながら見る。 「実は、地方に一人で住む病気の介護が必要な親戚がいてね。その人が昨日、倒れたんだ」 兄貴が俺を見る。 「美由はその人の側にいたいと言い出して、俺に学校の手続きを頼んで、昨日親戚のところに引っ越したんだ。高校も向こうのところに転入する予定だよ」 兄貴はソファの上で足を組んだ。 「美由らしいよね。・・・・君たちに話せていないことを後悔していたよ」
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