4860人が本棚に入れています
本棚に追加
兄貴は俺達と向かい合ってソファに座った。
「美由のことだったね?」
俺達を微笑みながら見る。
「実は、地方に一人で住む病気の介護が必要な親戚がいてね。その人が昨日、倒れたんだ」
兄貴が俺を見る。
「美由はその人の側にいたいと言い出して、俺に学校の手続きを頼んで、昨日親戚のところに引っ越したんだ。高校も向こうのところに転入する予定だよ」
兄貴はソファの上で足を組んだ。
「美由らしいよね。・・・・君たちに話せていないことを後悔していたよ」
最初のコメントを投稿しよう!