1日目

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美由が辞めるなんておかしい。 俺は美由に何か起きたのではないかと不安が過る。 授業が始まっていたが全く聞いていなかった。 俺はペンを回しながら思い出す。 小学4年生のときを。 ーーーーー 「あんたなんて生まなきゃよかった」 いつものように朝から母さんが父さんと喧嘩し、父さんが会社へ行った後、俺に向かって言った。 「・・・いってきます」 俺は一言いい、ランドセルを背負って家から出ていった。 言われたことに何も感じない。 物心ついたときにはすでに言われていたからだ。 俺はいつものように学校への行き道を歩く。
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