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美由はひたすら泣いていた。
美由は泣き虫で昔からよく泣いていたが、今日はいつもの涙ではなかった。
俺は美由が落ち着くのを待ち、事情を聞いた。
「・・・え、行方不明?」
俺は声を上げた。
「・・・うん。一昨日から・・・だから、お兄ちゃんが今日、警察に捜索お願いするって・・・」
美由は涙を流し続ける。
「・・・どこいったんだろ・・・お母さんお父さん」
俺は何て声をかければいいのかわからなかった。
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