第13球ーNinesー

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和也が立花に惚れている事が分かった時点で、夏樹はペンを置いた。 「今度の試合、オーダーはコレで行く!」 『おぉっ!?』 話している間に決まった事に一同はどよめく。 『っ………!?』 オーダー表を見て皆が皆、驚く。 「すげぇ…夏樹さん洞察力あるっスね!」 「良いっスねこのオーダー!」 「やべー早く試合してー!!」 オーダーも決まりワイワイと騒ぐ野球部。その騒々しさにその他の生徒達は気にする。 『なになに?野球部今度試合なの?』 『らしーよ、時雄クンも投げるんじゃない?』 『何で時雄クンがピッチャーって知ってんのよ?でも私も見たーい!』 相変わらず時雄の女子人気は高い。 「さて。一泡吹かせますか、あのイケ好かねークソ校長。」 『おぉっ!!』 和也は武者震いを止められない。 「くぅ~!こりゃ勝ったら祝勝会だな!」 「イイねぇ!!」 「「「お酒!お酒!お酒!お酒!」」」 「兵藤さん達、未成年はダメですよ。」 兵藤三兄弟は護の警告など耳に入らなかった。 その後、あまりにもうるさすぎて教師が来たのは学年の間で少しだけ噂になった。
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