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PM8:20ー茜高校ー野球部グラウンドー
カキー…ン。
パシッ。
ダッダッ…!
野球の音は、グラウンドに響く。
最後の練習メニューであるノックを終え、メンバーはベンチに腰を下ろして話し合っていた。
和也はグラブに付いた汚れをタオルで拭き取る。
「いや~随分と様になって来たよな俺達!守備の連携は危なげなくこなせてるし。」
悟と護は和也にすぐ頷く。
「確かにな、初心者の時雄・赤星もルールから覚えられるか心配だったが、時雄は元々が物覚え良かったしな。」
「まぁ、赤星君はちょっと時間掛かったけどね…」
護が徹夜でルールブック片手に赤星と奮闘した事は、誰も知らない。
翔はレガースを始め、キャッチャー防具のメンテナンスに勤しむ。
「早ぇとこブッ放してーなー!俺今絶好調なんだけど。」
「翔は予想以上のスラッガーだしな~早く高校野球の世界にデビューさせてーよ。」
面々は迫り来る試合の日に期待を膨らませていた。
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