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「知らないわけないでしょう、先生なんだから。ねぇ、イジワルしないで教えてよー」
「あのな、“みんな”はイイコだからそもそも反省文を書かなきゃいけないようなことはしないんだよ。だから本当に知らないんだ。ごめんな」
ちぇ……。
そう言われてしまうと、もう何も言い返せない。
仕方なくまた原稿用紙に目を落とす。
題名と名前しか書かれていない、ほぼ真っ白といっていい原稿用紙。
あたしの頭の中も真っ白で何も思いつかない。
いっそのこと、昨日フラれた話でも書いてやれと思った。
「飽きた」って言われて傷ついて泣いた
起きたら顔がはれていた
はれを直そうとしてたら遅刻してしまいました
すみません
あーあ。
4行で終わっちゃったよ。
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