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子供が2、3人も入ればいっぱいになってしまうような小さな店内に色とりどりの駄菓子が隙間なく陳列され、壁にもなんだかよく分からないおもちゃが掛けられてたりして、まるでおもちゃ箱をひっくり返したような世界に早速胸が高鳴る。
あたしも早く入ってみたかったが、常に子供たちが出入りしていてその波にうまく乗れず、しかたなくガチャガチャの前から店内の様子を眺めていた。
草壁は子供をかき分け半ば強引に中に入っていくと「おばちゃーん、いつものー!」とあたしと話す時とは違う、屈託ない元気な声を出した。
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