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先に、旧校舎に意識が着く。
この白い場所は………保健室、だろうか。
「どういう、事でしょう…」
どうやら自分は常に「見えないけどそこに居る」ようで、健康AIである桜は戸惑っていた。
「先輩から何か出てきたはずなのに…ここは実体を持たなくても存在できる場所なのに、どうして……!?」
どうして、と言われてもこっちが聞きたい。
自分だって、てっきり普通に実体化すると思っていたのだ。
そしたらなんだ、これは。
自分の体は透けていた。
手のひらを見れば、床の木目がよく見える。
これは………俗に言う、幽霊、なのだろう、か………?
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