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『お宅で眠っている骨董品等ございませんか? 鑑定・買取致します』
京都寺町三条の賑やかなアーケードを歩いていると、軒を連ねる商店の中に、それは小さな骨董品店があった。
看板には『蔵』という一文字。
これが店名らしい。
(骨董品店というと『ギャラリー〇〇』や『アンティーク〇〇』『◯◯堂』という店名があれこれ浮かぶというのに、『蔵』の一文字だなんて、随分とシンプルな店名だなぁ)
それが、この店の第一印象。
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