第一章 『願わくは、桜の下にて』

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少し西に移動すると、京都市役所が見えて来た。 市役所とは思えない石造りの洋風建築。 昭和初期に建てられたそうだけど、明治大正ロマンを思わせるレトロさと重厚さがとても素敵だ。 (はじめて、この市役所を見た時はビックリしたなぁ。さすが京都、色々とすごい) そんなことを思いながら、御池の駐輪場に自転車を停めて、 そのまま寺町三条の商店街へと向かった。 午前10時50分。 今日は11時からの約束で、どうやら遅刻せずに済みそうだ。
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