第一章 『願わくは、桜の下にて』

11/88
前へ
/606ページ
次へ
ここにバイトに来てしばし。 ようやく、この店のことが色々と分かって来た。 あの日、バイトに誘ってくれたホームズさんを『若き店主』と思ってしまった私だけど、実際は違っていて。 このお店の実際のオーナーは、ホームズさんのお祖父さんだそうだ。 だけど、そのお祖父さんは『伝説の鑑定士』なんて呼ばれる『国選鑑定人』で、全国各地、はたまた世界を飛び回っているらしい。 真の店主がいない間、お父さんとホームズさんは、本業を勤しむ傍ら、交代で店を管理しているとか。
/606ページ

最初のコメントを投稿しよう!

37930人が本棚に入れています
本棚に追加