無謀な憧れ

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季節は11月になり少し厚めのコートを着て出勤するようになった 大阪での生活も、親となった生活もしっかりしたペースがつかめていた。 「あ…明後日、私、東京だ。本社に行かなきゃいけないんだけど チビ達どうしよう。保育園のお迎えに絶対に間に合わない。定時で上がれる?」 「いや、上がるよ。無理そうなら圭ちゃんにお願いするよ。」 「うん。一応圭に連絡してみる。」 圭が大阪にいてくれて本当に助かる。 いなかったらこの状況をどう切り抜けたんだろう。 いなかったらいなかったで何か思いつくかもしれないが、圭のいる状況では困った時の圭さま頼みだ。
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