無謀な憧れ

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会議が始まり、小難しい私のもっとも苦手とする話が大半だが、 自分が携わっているのでさすがに睡魔は襲ってこない。 ここで眠れるほどの度胸も私は持っていない。 資料をめくりながら、次々とうつる話題に耳を傾け 一生懸命ペンを走らせた。 企画部という単語が聞こえ 私はその声の方を向いた。 資料の中から企画部の文字を探し目で追うと 何だかサインペンで塗りつぶしたくなる内容で そこの研修など一生私には縁がないと確信した。 それでもやっぱり気になり 企画部の中にどんな課があるのか確認したりもした。
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