第8話◆罪罰

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「あのっ」 私の声に、振り返った彗星が睨みを利かせてくる。 ギロロッという感じでバックの黒ベタに、少々ビビッてしまう小心者の私……。 ……でも怯んでもいられない。 「彗星はっ、元の世界へ戻りたいと思わないんですかっ!」 「はぁ~?」 ……って私、唐突すぎっ?! いきなり何だって話だよね……。 まずその話に入る前に、世間話で仲良くなっておくとか、あるでしょーが!!! 「貴様、今何て言った?」 私の言葉に、怒ったように彗星が睨んでくる。 こんな広い屋敷なのに、彗星のその少しハスキーボイスが、屋敷中に響いたのではないかと思うぐらいの大音量に、完全にビビッてしまう私。 ……彗星は、そのまんまの怖い人だ。 泣きそう……。
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