第8話◆罪罰

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……同時に、 「おまっ、彗星に何を言ったんだよっ?」 と穿の声が頭上から響いてくる。 「別に、私は何も……」 「それより、大丈夫?」 私と同じ目線でしゃがみ込んだ旒柯が、綺麗な手を差し出してくれる。 「あ、ありがとう……」 身体を支えられるように体勢を戻すと、旒柯が言葉を続けた。 「一つだけ忠告しといてあげるね! ここの住人、っていうか軌跡達もみんな、重い過去を背負ってるから、探るような真似だけはしちゃ駄目だよ?」 「……えっ?」 「じゃないと、心結自身に、身の危険が起きると思う」 ―――“身の危険”。 旒柯の言葉に、私は身が縮まる気がした。 ……恐怖で足が竦む。
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