第8話◆罪罰

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……薄暗い部屋の中。 カーテンも開けられていないその湿ったい雰囲気。 部屋の中の様子が何も分からなくて、彼の姿を探す…… 神祁はどこ? と思っていた時、 「何か用か?」 と言う声に、ビクッと身体を震わせた。 クローゼットの前、背を向けている神祁が洋服を選んでいる。 今からどこかに戦闘しにでもいくのか、その後ろ姿からはピリピリと重苦しい空気が流れていた。 「……神祁、」 ボソッと呟いて、その後の言葉を呑み込んだ。 何を聞けばいいのか正直分からなかったのだ。 神祁は私を利用して元の世界に戻ろうとしているの? 私が夏さんみたいに、あなたを裏切ると思っているの? もう誰も信用できないと思ってる!? その漆黒の闇には、一体誰を映しているの!?
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