第8話◆罪罰

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でも軌跡から助けてくれたでしょ? それは、獲物を渡したくなかっただけだと言うの!? 「言いたい事があるなら、早く言え」 くるりと振り返った神祁が、真正面から私睨み付けながらそう言った。 相変わらず整いすぎているそのルックスに頬を赤くする。 口調はぶっきら棒なのに、どうしてだろう……神祁の事が気になってしょうがない。 ……至近距離で私を見つめているその瞳に…… 「っ」と吐息が漏れると、神祁が重ねるように言葉を続けた。 「着替える。言いたい事がないなら、出て行け」 とすぐに背を向けた神祁。 風呂上りでスウェット姿だったからか、そのトレーナーを脱ぎ捨てる。 「きゃあっ!」 と思わず両目を覆いながら、顔を下げた。
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