第8話◆罪罰

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「何をすっ―――」 と返しながら、振り返った神祁の目が驚いたようにまるくなる。 でもすぐにいつもの冷たい瞳を作って、ふと視線を落とした。 「何で泣いている?」 「っ、」 「答えろ」 ぐいっ! ……そのまま腕を掴まれて、耳元で呟くように言葉を投げられた。 「碧沃から何を聞いた?」 「っ!」 「言っとくけど、あまりここの人間の事を信用するな」 「えっ?」 「周りはみんな敵、そう思っておけ!」 と言った神祁は、私の腕を離して背を向けた。 ……今のって、どういう意味? 碧沃の事を信用するな、って言いたいの!? こんな私に、一番優しく接してくれるのは碧沃だけなのに…… 神祁は冷たすぎて、どれが本当のあなたか分からないもん。
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