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碧沃を信用するな、って言うなら……
これから私は、一体誰を信用すればいいのか分からないよ―――。
バタンッ!
私はそれ以上何かを言う事もなく、神祁の部屋を後にした。
……色々な言葉が思考をグルグルと駆け巡る。
神祁のさっきの言葉で、すごろくの振り出しに戻った気分になる。
あ、……荷物を片付けなきゃっ!
でも何か身体がダルイな……。
そのまま階段を下りて私が玄関に向かうと、そこにあった荷物が忽然と消えていた。
人の出入りを封鎖して、邪魔していた荷物……一体どこに消えちゃったんだろう?
と思ってたら、玄関から汗だくで入ってきた彗星と目が合う。
ランニングでもしてきたのだろうか、黒のタンクトップ姿の逞しい肉体美が溢れ出ていた。
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