480人が本棚に入れています
本棚に追加
駅周辺では人が集まっていた。
「何で動いてないんだよ!?」
「駅員どこいった!?」
電車で避難しようと皆ここにたどり着いたのだが、電車自体動いていない。
周囲に混乱が招かれる。
「皆さん、落ち着いて下さい!!」
「落ち着いていられるか!」
「と、とと電車だせよ!!」
駅の入り口前で警官達が宥めるも住民の怒りはヒートアップして行くだけだ。
「…。」
電車は動かない。
モノレールもましてや飛行機や船も今や閉鎖されている。
「皆さん落ち着いて下さい!危険ですので避難所に向かって下さい!!」
何処からかアナウンスが流れる。
自衛隊が駅に向かって来ているらしい。
自衛隊の支持に従って、指定の避難区域に移動するように放送された。
自衛隊がくるなら
ここに待っていれば史也が来るかもしれない。
「一掃排除する気だな。」
「…え?」
どういう事か聞く前に聖月は沙乃の腕を引き、駅を後にした。
「ちょっと、待ってよ!」
待っていれば史也が来るかもしれないのに、2人は駅からだんだん離れていく。
最初のコメントを投稿しよう!