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駅周辺では人が集まっていた。 「何で動いてないんだよ!?」 「駅員どこいった!?」 電車で避難しようと皆ここにたどり着いたのだが、電車自体動いていない。 周囲に混乱が招かれる。 「皆さん、落ち着いて下さい!!」 「落ち着いていられるか!」 「と、とと電車だせよ!!」 駅の入り口前で警官達が宥めるも住民の怒りはヒートアップして行くだけだ。 「…。」 電車は動かない。 モノレールもましてや飛行機や船も今や閉鎖されている。 「皆さん落ち着いて下さい!危険ですので避難所に向かって下さい!!」 何処からかアナウンスが流れる。 自衛隊が駅に向かって来ているらしい。 自衛隊の支持に従って、指定の避難区域に移動するように放送された。 自衛隊がくるなら ここに待っていれば史也が来るかもしれない。 「一掃排除する気だな。」 「…え?」 どういう事か聞く前に聖月は沙乃の腕を引き、駅を後にした。 「ちょっと、待ってよ!」 待っていれば史也が来るかもしれないのに、2人は駅からだんだん離れていく。
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