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客のデザインを一緒に考えながら作業し2時間位で綺麗なデザインのジェルネイルが出来上がった。
「さすがは私の趣味分かってらっしゃる。」
「何年の付き合いよ。」
満足気に手を上にし眺めている客の嬉しそうな顔を見る度顔が綻んだ。
「あ、そういえば!付き合いで思い出したんだけど二ヶ月前に彼氏とP○○COにいなかった?」
「二ヶ月前?彼氏??」
考える素振りをして二ヶ月前の事を思い出していた。
二ヶ月前は確か…。
「顔に傷のあるイケメンの彼氏!!」
「あぁ!史ね!!あいつ彼氏じゃないよ(笑)」
二ヶ月前は地元にいる友人の《長元 史也》がわざわざ有休を取って遊びに来てくれていたのを思い出した。
あの事件の沙乃と生還した唯一の親友でもある彼は今は地元の春日町の陸上自衛隊に所属している。
「彼氏じゃないんだ…。紹介して!」
右頬にある傷がまた格好良さを際立たせてるらしく、すごく好みだと言う彼女には実は付き合って半年の彼氏がいたはずだが…。
「え?そんな奴とっくに別れたよ。」
県外に行く3日前に大げんかして相手を殴って別れたらしい。
苦笑いしか出なかった。
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