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「俺の勝ちぃ!」
「…ワリィ‥裕二。」
25体以上のゾンビをたった2人で殲滅させた仁と直樹は賭けの勝敗も同時に決まった。
「2丁拳銃の癖に負けるとかダッサ。」
「悪かったな!お前が強すぎるだけなんだよ!!」
「社長が銃の使い方がなっちゃいないだけだよ。慣れない2丁拳銃なんかやめちまえよ。」
「うるせぇよ!このセットがカッコいいんだろ!?」
「使いこなせてねぇじゃん!寧ろかっこ悪りぃよ!ばーかばーか!!」
「…ぁの…。」
永遠に続きそうな言い合いに腰を折った渚。
その声に2人は同時に振り向き、渚は疑問になっていたことを質問した。
「何でも屋って今まで一体何の依頼受けてたんですか?…普通銃って日本じゃ禁止されてるし‥もしかしてあっちの方々ですか?」
渚の言いたい“あっちの方々”とは言われなくても分かるように、裏業界の人間の事だ。
質問者の渚に仁はただニコリと笑顔を見せただけだった。
つまりは肯定している。
「正確に言えば裏業界御用達のよろず屋。スパイから殺しまで依頼は様々。一般じゃ絶対表出に出来ない仕事だよ。」
直樹はポケットからガムを取り出し銀紙を外して口に入れる。
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