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普通の自衛隊が持っている代物ではない。 と、言うよりもP90を採用した国に日本は入っていないのだ。 兵隊はP90を構え、向かってくるテッラピスキス達に連射して行った。 「あいつ!何者だよ!?」 テッラピスキスの硬い鱗は呆気なく貫通し、次々と吹っ飛んで行く。 彼は 本当に自衛隊員なのだろうか? 「…ぁれ?」 渚はその隊員に見覚えがあった。 見覚えがあったなんてレベルじゃない。 遠くから見えた時に気付くべきだったんだ。 右頬に傷のある、逆八眉毛の彼を 「史也先輩!?」 「え?知り合い??」 長元 史也。 9年前に沙乃と悪夢を生還した彼は陸上自衛隊に入るため、明るかった茶髪を黒く染め、短髪になり、装着していたピアスを全て外した。 程なくして銃声が鳴き止み、彼は渚の方に振り返った。 「よぉ。久々、渚!」
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