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「!?」 突如、戦車の奥から見えたのは、生き残りの自衛隊員達がゾンビをマシンガンで撃ちまくっている姿だった。 「こちら中央区天宮地点全て殲滅。引き続き、神沢地点にて任務を続行する。」 『了解。』 トランシーバーで部隊長であろう中年男性がそう報告する姿が見えた。 「…あれって‥森のお父さん?」 「…あ‥本当だ。」 9年前に真美と共に爆死した杉原森信の実父。《杉原 和典》。 陸上自衛隊、第5小部隊長を務めている彼は今では史也の上司である。 息子である森信の顔はきっと父親似だったのだと感じ取れる。 面影がありすぎるのだ。 「…沙乃ちゃん?」 「おじさん、お久しぶりです。」 戦車を通り越し、和典に駆け寄った。 「…あぁ、帰って来てたのか。…いや、それよりもここは危ない!何で避難をしなかったんだ!?」 自衛隊の指示に従って避難をする事は街中に放送されたはずだ。 避難をする為、自衛隊が住民を移動させに向かって暫くたっている。 都心部には感染者と実験動物、自衛隊の人間しかいないはずなのに 何故、よりにもよって森信の友人である沙乃が避難していなく、ここにいるのだろうか。 「史は何処にいるんですか?!」 「史也は任務に入っている。ではなく、早く避難しなさい!」 和典と一緒に居た自衛隊員の1人に沙乃と聖月を避難場所に連れて行くように指示を送る。 「おじさん待って!このウィルス災害は全部1部の政府が仕掛けたものなの!!」 肩を掴まれ押される様に無理矢理移動をさせられる沙乃はウィルス災害の発端と住民の駆除の話を叫び、訴える。
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