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「どうだ?見合いでもしてみるか?」
「あー。そうですね?」
「紹介するぞ」
「お願いします」
適当に相槌をうちながら、適当に笑顔を浮かべて過ごす飲み会。
先月は課長の隣だったから、そこそこ楽しかったんだけどな。
「女はな、家庭に入るのが一番だぞ?和泉」
「はい。そーですよね?そう思います」
あぁ、ウザい!!
誰か、何とかしてくれないかしら?
この酔っ払い親父っ!!
「あ、」
ふと、席から離れる矢野と紗奈ちゃんが視界に映った。
二人がそっと、この空間から消えていく。
……今からするんだ、
告白。
って!どうして見ちゃうかな?
気づかなくってもいいじゃないか!私っっ!
「どうした?和泉??」
「いえ。飲みましょう!!」
言って、一気に飲み干したお酒は、味がしなかった。
つい先刻まで、美味しかった筈なのに。
「お?珍しいな」
「えぇ。今日は飲みたい気分です!」
飲んで、飲んで、酔っ払ってしまえば忘れられないだろうか?
あぁ、でも。今の事を忘れたトコで、二人が付き合い始めたら意味ないや。
そんな当たり前の事に気づいて、手にしたグラスを再び呷る。
こんな事なら、告白しとけば良かった。
チャンスは、結構あったんだ。
同期なのは私だけだから、矢野は意外に構ってくれるし、二人で飲みに行った事もある。
今更、どうしようもないけど。
* * *
「二次会行く人?」
飲み会担当の高橋くんが、人数を確認する。
いつもは帰るんだけど、今日はもう、とことん飲みたい気分だし。
「高橋くん。私、行くー」
「え?和泉さん。飲みすぎじゃあ、」
「なぁによ、文句ある訳?」
いいのよ!
どうせ、明日は休みなんだから、飲んでやる!
「高橋。俺と和泉は、ここで解散」
「あ、はい」
「ちょっ、矢野!!」
既に帰ってしまっている人も居て、今残ってるのは2次会組。
「課長。俺、コレ送って帰ります」
コレ?
って私はモノか?じゃない。ソコは突っ込むトコじゃなくて。
何で矢野が私を送るの?紗奈ちゃんは??

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