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「「「かんぱーい!」」」
ってなんで、女友だち4人でスキーしに来てこんな事してんだろう。
ナンパされて仲良くなって夜まで遊ぶって…
3人とも楽しそう。
でも私はこんなとこで飲んでるくらいなら、ナイター行きたかったな。
でもみんなに合わせないとだよね……
ナンパしてきたとき向こう3人だったし、人数も合ってないみたいだし、途中で抜けてもバレないよねきっと。
私だけ浮いてるし……
「あれ?もう1人は?」
「そうだよ。もう1人来るって言ってたじゃん」
こなくていいよぉ。
抜けにくくなるから。
「あーごめん。仕事終わってからくるって言ってたんだけど、遅せぇな」
このまま来なくていいよ。
ってゆーか、来ないで。
もうすぐ私抜けるから。
そのために烏龍茶なんだし。
「悪い。遅くなった」
「おせーよ!あ、紹介しまーす!こいつ斉藤直哉」
「どーも」
え?なんで?
聞き違えるわけないよこの人の声。
今日転んだとき助けてくれた人だもん。
声に一目惚れした人だもん。
イヤイヤだった飲み会にこんな軌跡があるなんて!!
え?でも…他人のそら似(そら声?)とか…
眼鏡してたっけ?
でも直哉さんっていうんだぁ。本当にこの人なら嬉しいな。
聞いてみてもいいよね。
「あのぉ。眼鏡取ってもらえませんか?」
「なんで?」
「声が…」
「声?声でなんで眼鏡?」
「声が昼間助けてくれた人に似てたから、そうかなーと思って確認したかったんですけど…ごめんなさい」
「あぁ君、昼間の」
うそ?覚えてるの?
「やっぱり!」
「壁落ちた子!」
ストレート………
「あーはい」
落ちたって……
「でもなんで俺だってわかったの?」
「あー。声すっごくいいなって思ってたから…」
あ…変なこと言っちゃったかも…
「めずらしいね」
「昼間はお世話になりました」
あぁなんでこんな社交辞令みたいなことしか言えないんだろ私。
「なに?2人知り合いだったの?」
「知り合いってゆーか、今日助けた1人」
助けた1人って…
そうだよね。仕事で助けたうちの1人だよね。
でもね、私にとっては一目惚れだったのよ。
「へぇー。ってゆーか、何お前!飲んで無いわけ?」
「あー悪い。ちょっとこの後あってさ」
なにかあるの?
「またこれ?」
「まあね」
あー、彼女ありなんですね。
そうだよねー。
「なんで烏龍茶なの?」
え?なんでバレてるの?
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