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「え?あー……」
「さっき間違えてそれ飲んだら烏龍茶だったからさ」
へ?間違えて飲んだ??
きゃー!それってそれって……
ってゆーか、いつのまに!?
「………」
「なんか真っ赤だよ。ごめんね。言いたくなかったみたいだね」
そんなことなーい!
「違うんです」
「ん?」
「スキーに来てまさかの飲み会だし、なんか私だけ浮いてる気がしてたから、ナイター行こうかと思ってて……」
「浮いてるからナイターなの?」
ちがーう。
上手く伝わってないよぉ。
「元々ナイター行こうと思ってたんです。でもまさかでこうなって…せっかく滑りに来たのに勿体なくて……」
「そうなんだ。じゃあ抜ける?」
「え?」
「実はさ、俺こーゆーの苦手なんだ。帰るきっかけ欲しいしさ」
早く帰って彼女さんのところ行きたいんだね。
「じゃあ出ますか?」
「そうだね。いきなり居なくなるのもまずいから、トイレでも行く振りして抜けようか」
慣れてるじゃん。
「はい」
「先行っていいよ。外で待ってて」
「はい」
私だけ追い出されたとかだったら笑うー。
もういいや。
どうせもう会えないんだし。
一瞬で終わった恋だったなぁ。
ま、これも思い出よね。うん。
「お待たせ」
本当に来た!
「……」
「なに驚いてんの?」
「あーすみません。私だけ追い出されたのかと……」
「なにそれ」
「ごめんなさい。抜け出すきっかけ作ってくれてありがとうございました。彼女さんのところ行くんですよね。じゃあ私これで…」
あーもう恥ずかしい。
「待ってよ」
へ?
「はい?」
「ナイター行くんでしょ?」
「行きますけど…」
だから何?
「じゃあ着替えたらスキーセンターの前来てよ」
は?
「なんでですか?」
「ん?俺も滑るから」
はい??
「え?だって彼女さんのところに行くんじゃ………」
「は?あー、あれか」
はぁ??
「はい?」
「コレっての勝手に勘違いして彼女だと思った訳?」
え?
「違うんですか?」
「違うよ。雪山戻るって意味なんだけど、あいつらからかっていっつもあんな感じなんだよ」
そうなんだ。
え?ってことは?
「え?じゃあ……」
「一緒に行こうよ。15分位で来られる?待ってるから」
「はい」
「じゃあね」
「すぐ行きます」
うそー!
一緒に滑ってくれるなんて!
やばい一目惚れじゃ済まなくなりそう
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