第1章

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ゴウゴウと風が窓をたたく。 だんだんと暖かくなってくる季節だけど、まだ少し肌寒い。 外はいつの間にか真っ暗の闇の中。 特にこれといった目標があった訳もなく、ただなんとなくといった気持ちで都会に一人暮らしをしてもうじき1ヶ月。 なにも分からない知らない土地に一人でただなんとなく日々を過ごしていた。 時々ここにいる意味が分からなくなって故郷に帰りたくなる。 だけど、故郷に帰ったところでなにがありようか。 どこにも居場所がないボクはどこに居ればいいのかな? 心休まる所を探してボクは旅をしてきた。 その旅は身体を移動させる旅ではなく、心の中でボク自身が感じる旅のことである。 それはいつ始まったか定かでなく、終焉のない果てない旅である。 心休まる所を探してボクは旅をしてきた。 様々な人の心に触れてボクはボク自身の安息の土地を目指して旅をつづける。
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