第1章 自殺

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2014年5月10日、俺は電車に飛び込んだ。 交通事故から子供を救うわけでもなく、世界を救うわけでもなく、ただのイジメを苦にした自殺だ。 俺を自殺に追い込んだ奴は二人。 来田明と、壺田俊。 来田と壺田は、俺に対して、毎日毎日、嫌味を言う。 「お前は、無能だ、ダメ人間だ。」 「お前なんか、小学生レベルの知能だな。」 「あー、くせぇ、如月のやつ、納豆くさいぜ。」 ただの嫌味じゃないか?そんなことで自殺する奴がいるか? そう思う人もいるだろう。 だが、こんな嫌味を毎日毎日、四六時中言われてみろ! 神経がまいっちまう。 で、高校二年になった今、奴らに復讐するため、遺書を書いて、自殺を実行したわけだ。 これで、俺も終わりだが、お前等も、生き地獄の始まりだ。 ざまぁ、みろ。 で、予定通り、俺は電車に轢かれて、バラバラになった。 これで、すべての苦しみから、解放されるだろう。 ん、んんん、俺は死んだはずだ。 なのに、なぜ、意識がある? 俺は電車に轢かれ、木っ端微塵になったんだろ。なぜだ。 黒田「やっと、気づいたな」 如月「だ、誰だ?」 黒田「お前を、生き返らせた男じゃ、サイボーグとしてな」 如月「さ、サイボーグ」
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